No.49 一貫指導!家庭教師

私は学部1年生のころから家庭教師として1人の中学生を指導しました。

私は基本的にはできたことを褒める方針で指導していました。はじめは、勉強量が増えたことで生徒の成績は向上しましたが、中学2年生になってから成績が急降下し始めました。

その原因が、復習不足にあると気づいた私は、「基本的には褒めるが、やったことができていない場合は厳しく注意し、復習させる方針」に切り替えました。それにより復習する習慣が徐々に付いていき、きちんと習慣が付いてからは伸び悩んでいた成績も上がり始めました。その結果、生徒は私立入試、公立入試ともに希望する高校に合格することができました。

時にはかなり厳しいことも言ってきたと感じていますが、私の言うことを素直に受け入れてくれたのには理由があると思っています。それは、指導に一貫性を持たせたことです。具体的には、何でも厳しくするのではなく、厳しく注意するのは「やったはずのことができなくなっていた時」だけとし、教えたことができるようになっていた時には必ず褒めるということを徹底しました。

私はこの経験から大きく3つのことを学び得ました。

1つ目は自分に一貫性を持たせることの大切さです。社会に出て何年かすれば、いずれはグループをまとめる側の人間になります。その際、部下から見てどんなことに厳しい人間なのか明確にわかる人であれば信頼が得られやすいと思います。また、友人間でも自分に一貫性をもつことは自分という人間の考えに芯を持つことで自分を理解してもらうのに大切なことだと思いました。

2つ目は最後までやり遂げることの大切さです。時には自分の無力感からやめたくもなりました。しかし、続けることで、困難にぶつかってもどう対処するべきかを自分で考えることができるようになりました。

3つ目は、円滑なコミュニケーションの重要性です。厳しい中でも最後までついてきてくれたのは、何気ない普段の会話からしっかりとしたコミュニケーションを取っていたことが大きいと思います。学業、サークル活動、バイトなど、なんでもそうだと思いますが、人との関わりの中で生きているので、普段から円滑なコミュニケーションをとっておくことは最重要だと思います。

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